Voz de Estrellas.

躁うつ病と戦いつつも趣味に生きるオトコの一代記。

カルロッタで生ビール3杯いけるわ、なファントム。

いきなりですが、良かったよぉ。
宝塚歌劇団、サイコーで~す!と鈴木誠也ばりに言いたいくらい。

それだけ今回の雪組「ファントム」は良かったです。

望んだ作品に出るという幸せ

このファントムという作品。
宝塚では何度も演じられてきた作品で、簡単に言うとオペラ座の怪人が一人の歌姫に出会って惚れて…からの怒涛のストーリー。
なので、劇団四季の「オペラ座の怪人」と比較しない方がいい(というかそっちは見たことないのでどうとも言えませんが)というらしいです。

ファントムを演じるのは雪組トップスター望海風斗。
どちらかというと真っ直ぐ、一途な役が多いのですが、今回もよくよく考えると一途な人なんですね。
そのファントムをやってみたかった、憧れていたというので、そのうれしさ、幸せさが溢れる熱演でした。

そして出会った歌姫クリスティーヌは娘役トップ真彩希帆。
彼女もこの作品をやりたかったというだけあって、彼女が出てきた冒頭のシーンはなんだかこちらまでうれしくなるような感じになりました。

観ているこちらまでもが幸せになろうとは。

脇を固める人らも予想以上の出来

2人だけではありません。
まずは物語のキーとなるオペラ座の前支配人キャリエールを演じたのが2番手の彩風咲奈。
どうしてもスタイルが良いことからキャリエールのどっしりした感じが出るの?と思いましたが、それは杞憂。
スタイリッシュなフランス紳士。そして歌えば父性に溢れてる。
前作のショーで見せたスタイルからは真反対の男臭さが良かったです。

続いて若き日のキャリエールが惚れたベラドーヴァ。
演じたのはワタクシいち推しの朝月希和。そう、ひらめちゃんです(彼女が魚顔ということでニックネームになったらしい)。
トップコンビが超絶な歌声なので彩風さんとともに心配になっていたのですが。
だってそれほど彼女の歌声を聴いたことがなかったので。
でも…良かったよぉ。
クリスティーヌに比べるとパワー不足を感じる方もおられるかと思いがちですが、ベラドーヴァはダンサーだった、17,8の小娘だったことを考えれば、フレッシュな感じがして良かったんですね。歌も上手かったし。

そして、このファントムで最も持っていかれたのが、キャリエールを追い出して自分がオペラ座の中心に君臨するカルロッタ。これを演じたのが舞咲りん。
このお方、雪組もとい宝塚でもかなり凄い歌姫といっていいでしょう。上手さはもちろんですが、クセのある歌も歌えるし、歌うことに関してはナンバーワンでしょうね(ボク調べ)。

カルロッタで3杯いけますよ

で、カルロッタの何がすごいかと言うと…
①歌がイケていないのを歌がイケている人が演じて、超絶に面白い。
②あまりにも典型的な嫌な女をクセのある演技で、超絶に面白い。
③どこまでもヒールに演じる様がかえって観たくなる。

①ですが、ベタなオペラ歌手を絵に描いたような感じ。しかも途中音が外れがち。
②については、これぞ「歌劇」と言うくらいに歌を交えてクセをつけてくれたので、時に笑いのアクセントを与えてくれたのです。
③は、よくプロレスである光景。ヒールだヒールだと言ってるうちに引き込まれるという。

なので、①で生ビール1杯、②で2杯目、③で3杯目が空くという。

それだけカルロッタが面白かったのです。

ファントムは死ぬまでに1度は観ておきたい演目

おおげさですが、死ぬまでに1度は観ておきたいですね。といいますか、1度観ました、ハハハ。

ただ…このファントム。チケットが取れません!
取れたうちのカミさんが「一生分の運を使い果たしたかも」と言うくらいですからね。
ただでさえ取れない宝塚。そのなかでも超絶技巧といってもいい演目ですから。

ま、観れなかったらDVDという手もありますから。
その前にBSでやってくれないかなぁ。
宝塚の入り口としてもいい演目なんで。