Voz de Estrellas.

躁うつ病と戦いつつも趣味に生きるオトコの一代記。

どうしても小室哲哉を見ておきたくて~いちFANKSとしての思い~

先週のことですか。もう早いものだ。
あのニュースのことをかき消すように有村昆さんと丸岡いずみさんの代理母出産の感動がやってきた。
それはそれで感動だし、代理母について考えさせられるわけだが、やはりボクの中では消えなかった。

小室哲哉、引退。

原因はどこにあったのか結局腑に落ちない。
妻の介護もあろうし、自身の身体的な衰えや悩みもあろうし。
そこからきた甘えが招いたこともあろうし。いわゆる文春砲がとどめを刺したんだろう。

まず、書いておきたいのは、文春が許せない。哲ちゃん(以降、あえて小室さんのことをこう書かせてもらう)の引退はいつか来るかもしれないが、その介錯が不倫疑惑という文春砲だなんて。あぁ、TMネットワーク35周年はどうなるんだ。trfの新譜はどうなるんだ。安室ちゃんとの競演はもうやってこないのか。

文春への恨み辛みを書いても哲ちゃんの引退はもう言ってしまったことだ。自らEDになってしまったことや難聴や妻の病状は明らかになってしまった。もはや哲ちゃんのプライバシーは無くなってしまった。吐き出してしまったからね。

話を変えよう。
5年前から色々と悩まされていたという哲ちゃん。それでも5年前となるとTMネットワーク30周年祭りに盛り上がるFANKS(TMネットワークのファンのこと)へのメッセージを発信していた。
ちょうど30周年を迎えたとき。TMネットワークはQUIT30というタイトルでアルバムを出し、ツアーを行った。
今考えれば、その時点で本当にQUIT(辞める)だったのだろうか。哲ちゃんは「ひと区切りしてまた動き出す」というようなメッセージといっていたが…

そのアルバムをバイブルのように聴きまくった2014年。
12月に広島でのライブを見たのだが、それはもう40男にとって何とも言えない感動と興奮。
セットリストはもう忘れてしまったが(物覚え悪いもんで)、ウツのボーカルの艶やかさに酔い、木根さんによる「LOOKING AT YOU」の伸びやかさに心を奪われ、哲ちゃんのソロからの「Get Wild」でリミッターが爆発した。ホールの遠巻きの席だったけど、TMネットワークの世界観が存分に味わえたライブは一緒に行った友人と16,7の頃に立ち返った感じにもなった。

それから3年と1ヶ月。会見場にいた哲ちゃんは城壁のごとく立ち並ぶキーボードセットで奮闘する姿からは程遠い憔悴しきった、老人のようだった。ただ、謙虚にポツリポツリと言葉を紡ぎ出して話を進めるのはいつもの哲ちゃんだったが。

いてもたってもいられなくなり、ライブDVDを観た。2015年にあった「QUIT30 HUGE DETA」である。
ライブDVDを付属の歌詞カードを見ながら鑑賞する。
ウツのヴォーカルの伸びがTMネットワークの1の矢とすれば、木根さんの優しく奏でるギターが2の矢。そして哲ちゃんの攻めるキーボードが3の矢である。まさに3本の矢、簡単には折れなかった。
1994年にいったん「終了」宣言してしまったがその後に「再集結」して「Welcome to Back to」と奏で、チープなスリルに身を任せても明日におびえていた世代を喜ばせたのだから。

そしてライブも終盤。「Fool On The Planet」で身を削るかのごとく音を響かせる哲ちゃんを見て思った。
「この頃から哲ちゃんは悩んでたのだろうか…」「これが哲ちゃんが言っていた才能の枯渇なのだろうか…」「でもFANKSは哲ちゃんを信じているから」「大丈夫、哲ちゃんは走れるから」

見終わって。
やはりこの人をこのまま終わらせるには惜しすぎる。そしていわゆる「砲」によって殉ずる人(政治家といった公人は除く)は哲ちゃんで最後にしてほしい。
でもって、どこぞの元プロレスラーのように引退を撤回して復帰しても悪くはないのだが。

良く見てほしい。
あの長州力だって一度は引退した。
でも復帰してからは全盛時を思い起こすムーブを見せてくれているではないか。
哲ちゃんも少ししてから復帰して懐かしのEOS乗り(哲ちゃんはその昔CAROLツアーでキーボードに乗っかりながら弾いていた)は無理かもしれないが、ショルキー背負ってギターソロよろしく弾きまくってほしい。

哲ちゃん、あなたは「LOUD」という曲でこう締めくくっていたではないか。

とめどなく溢れる涙は拭かずに 僕らはもっともっと エモーショナルでいいのさ

あなたもエモーショナルでいいんですよ。それを吐き出したのが先日の会見だとして。
そうだ、ちょうどいい復帰の時期がありましたよ。2019年。
SINCE1974と紡いでから35年。TAKE TO THE LUCKY、ですよ。FANKSに向けて。
TMネットワークは「Tetsuya Makes Network」でもあるのですから。